Jun 30, 2008

Edy

電子マネー普及の牽引役だった「エディ」に逆風が吹きつけている。後発組のJR東日本の「スイカ」やセブン&アイ・ホールディングスの「ナナコ」が勢力を拡大し、毎月の決済件数ランキングでエディは3位に後退してしまったのだ。加えて、エディの運営会社ビットワレットの2008年3月期決算は、サービス開始以来7期連続の赤字。積み上がった赤字が資本金を食いつぶしかねない状況に陥っており、業界内では「エディ限界説」もささやかれ始めている。

 エディは01年11月にサービスを本格スタートした。以来、日本の電子マネーの先駆けとしてカード発行枚数や加盟店を増やし、電子マネーの普及に大きな貢献をした。

 ところが、後発組の参入で状況は一変する。JR東のスイカは07年3月以降、首都圏の鉄道各社で使える「パスモ」やJR西日本の「イコカ」との相互利用を実現し、利便性を大幅にアップさせた。

 同年4月には、セブン&アイのナナコがサービスを開始。コンビニエンスストアのセブン−イレブンの店舗網をテコに決済件数を急激に積み上げた。負けじとスイカ連合も追い上げを加速させ、エディはこのウズにのまれてしまった。

 昨年6月、エディの月間決済件数はナナコに抜かれてしまい、首位から2位に転落。今年1月にはスイカ連合にも追い越され、現在は3位が“定位置”となっている。

 金融業界では「今までは電子マネーといえばエディと思われてきたが、こうしたイメージも変わりつつある。加盟店獲得にも今後、影響が出るのではないか」とみられている。

 エディの運営会社ビットワレットの経営状況も芳しくない。同社が12日に公表した08年3月期決算は、売上高41億円に対して最終損益は68億円の赤字。これで7期連続の最終赤字だ。

 電子マネー事業は、手数料収入を得るための加盟店獲得や、システム開発に初期投資がかかるという事情がある。しかし、資本金363億円の同社が黒字化のめども立たないまま、322億円の累積損失を抱えている現状は危機的ともいえる。

 ビットワレットは過去、5回の増資を繰り返して財務体質を強化してきた経緯があり、現在も「大株主にはソニーやNTTドコモなどそうそうたる企業が名前を連ねている」(社長室)と健全性の維持に自信をみせている。

 しかし、このままライバルの後塵を拝し続けるようなら、「先払い型の電子マネーの成功事例は世界的にも少ない。スイカ連合のような『駅なら必ず使える』という分かりやすいメリットを印象づけられていないエディは、いずれ限界を迎えるのではないか」(ノンバンク幹部)との見方もある。

 ビットワレットはこの夏以降、全国8万カ所のエディ利用可能店やインターネットサイトでの支払いで、ヤマダ電機や「TSUTAYA」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブのポイントがたまるサービスを始めるなど、巻き返しにかかっている。それでも赤字体質脱却に向けた明確な道筋は描けておらず、今後も厳しい経営を強いられそうだ。

Jun 27, 2008

Dell - Studio



デルは6月27日、個人向けPCの新ブランドとして「Studio」を発表、同時に3機種のノートPCを7月1日より販売する。

 新ブランド「Studio」は、多様化するユーザーニーズに応える製品ラインアップ強化の一環として追加されたもの。ユーザーの個性を最大限に表現する「プライベートスタジオ」がコンセプトだ。豊富なカラーバリエーションをそろえ、最新のプロセッサを搭載。豊富なオプションによる高いカスタマイズ性、スタイリッシュなデザインが特徴だ。なお、個人向けPCの「XPS」および「Inspiron」ブランドは今後も並存する予定。

 今回発売されるStudioブランドのノートPCは、15.4インチ液晶を搭載した「Studio 15」と「Studio 1536」、17インチ液晶を搭載した「Studio 17」の3機種。インテル Core 2 Duoや、AMD Turion X2 Ultra デュアルコア・モバイル・プロセッサ搭載モデルも用意されている。HDMIポートを標準搭載するほか、Blu-rayコンボドライブや1920×1200 ドット表示のWUXGA液晶、ATIグラフィックチップの選択も可能。ネットワーク面では標準装備のギガビットイーサネットに加えて、Bluetooth から802.11n(ドラフト版)対応ワイヤレスまでさまざまな通信環境を提供するという。

 カラーバリエーションはグラファイト・グレー、クール・ブラック、インテリジェント・ブルー、クラシック・レッド、プラム・パープル、チェリー・ピンク、タンジェリン・オレンジ、オリーブ・グリーンの8種類。各機種には「プレミアム構成」と「プラチナ構成」が用意されており、価格はStudio 15およびStudio 1536のプレミアム構成で9万9980円、プラチナ構成で11万7980円。Studio 17のプレミアム構成は13万9800円、プラチナ構成は14万4980円となっている。

For iPhone


日本プラントロニクスは6月26日、Bluetooth対応の携帯電話用ヘッドセット新製品「ブルートゥース イヤーピース Discovery 925」を発表した。店頭予想価格は1万7800円で、iPhoneの発売日と同じ7月11日より販売開始する。
村田氏 日本プラントロニクス 代表取締役社長の村田浩志氏

 Discovery 925はファッション性を重視したヘッドセットだ。同製品のデザインを担当したのは、BMWなどの製品デザインを20年以上手がけたのち、現在米 Plantronicsでコーポレートデザイン バイスプレジデントを務めているDarrin Caddes氏。日本プラントロニクス代表取締役社長の村田浩志氏は「米国では4月より発売されており、特にApple.comでの評判が高い」と述べ、日本でも「ぜひiPhoneユーザーに使ってもらいたい」とした。

 Discovery 925は、同社独自のデザイン「VFrame」を採用、顔の輪郭にフィットするだけでなく、細長いデザインの中に拡張マイクを搭載して音声性能や接続レンジを向上させた。また、受話側の音を周囲のノイズレベルにあわせて処理すると共に、相手側に送信する音に含まれるノイズも減音させる「Plantronics AudioIQテクノロジー」も採用している。

 色は、ブラック、ゴールド、セリーズ(ピンク)の3色が用意されるが、7月11日に販売されるのはブラックのみ。ゴールド及びセリーズは、8月以降に英語版パッケージを限定販売する。販売目標について村田氏は、「1年間で1万台」としている。

Bill Gates

世界で最も有名なハイテク企業のトップであるBill Gates氏の発言は、これまで新聞や雑誌で数多く取り上げられてきた。しかし、中には、鋭さや大胆さだけでなく、全く的外れな内容で際立つ発言で注目されることもあった。以下はsilicon.comが厳選したGates氏の発言集だ。
初期

「私の知る限り、ソフトウェアを書いて金持ちになった人は一人もいない」

 これはGates氏の本音だったのだろうか。80 Microcomputing誌のインタビューより(1980年)
将来の予測

「われわれは、32ビットのオペレーティングシステム(OS)など決して作らない」

--だが1993年にMicrosoftは32ビットOS「Windows NT 3.1」を発売する(1983年にMSXを発表した当時のGates氏の発言より)。

「スパムは2年以内に完全に消滅する」

--Gates氏は2004年、この大胆かつ完全に誤りである予想をBBCに語っている。
間違った思い込み

「われわれは不意を突かれることがある。例えば、インターネットが登場した時、われわれの(インターネットに対する)優先順位は5番目か6 番目だった。ある人からインターネットの話題を持ちかけられた際、私は『(インターネットの)スペルが分からない』などといいつつも『しかし、ウォッチしてゆくつもりだから大丈夫だ』と言っておいた。しかし、私の認識は甘かった。ある時、インターネットがわれわれの戦略における認識を上回る速さで発展し、われわれが想像していたよりもはるかに深い現象になっていることに気付いた」

--これは、Googleが(短期間で)オンライン市場のトップに立った理由を探るうえで、ヒントになるのではないか。CNET News.comが報じたワシントン大学での講演より(1998年)

「1981年にそれらの決断を下した時、私は、向こう10年間は、十分と思っていた。つまり、64KBから640KB(のメモリ)に移行するには、膨大な時間を要すると考えていたのだ。しかし、実際はそうではなかった。人々がそれを現実の問題として認識し始めるまでわずか6年しかかからなかった」

--このコメントから、Gates氏でさえ物事の変化の速さを見極められなかったことが分かる。1989年に同氏が行ったマイクロコンピュータ業界の歴史に関する講演より。
Microsoftについて

「Microsoftでは新たなアイデアを検討するとき、そのアイデアが業界の前進につながるか否かが考えなくなってしまっている。『(そのアイデアが)いかにWindowsの販売増に寄与するか』に目をつけてしまうのだ」


--このThe Seattle Weekly紙の記事(1998年)から。Gates氏の負けず嫌いな性格が伝わってくる。

「過去にはMicrosoftにも明確な競争相手が数多くいた。それらを記録しておくための博物館が存在するのはありがたいことだ」

 InfoWorld誌に掲載されたComputer History Museumでの講演より(2001年)
成功について

「成功は悪い教師だ。たとえ賢明な人でも、成功すると自分は失敗するはずがないと思い込んでしまう」

--Gates氏は、自分の栄誉に満足しないということを言いたかったのだろう。Gates氏の著書「The Road Ahead」より(1995年)

「できれば、(世界一の金持ちで)ありたくない。世界一の金持ちだからと言って、何一ついいことはない。せいぜい知名度があがるくらいだ」

--たとえそうだとしても、2つか3つの利点は間違いなくあるのではないか。The Guardian紙より(2006年)
宗教について

「時間配分という観点だけを考えると、宗教はあまり効率的とはいえない。私には日曜日の朝にすべきことが他にたくさんある」

--Time誌より(1997年)

Jun 25, 2008

NOKIA

フィンランドNokiaは24日(現地時間)、自社が出資しているモバイルOSベンダー英Symbianを買収する計画を発表した。他の出資企業から、約52%に相当する残りの株式を1株あたり3.647ユーロで買い取る提案をした。取引金額は約2億6400万ユーロを見込む。

Symbianは、Nokia、スウェーデンEricsson、米Motorola、英Psionらが共同で1998年に設立した企業。スマートフォンOS「Symbian OS」を開発/ライセンスしている。

その後、出資企業が何度か入れ替わり、現在の出資構成はNokia(47.9%)、Ericsson(15.6%)、英Sony Ericsson(13.1%)、パナソニック(10.5%)、独Siemens(8.4%)、韓Samsung Electronics(4.5%)となっている。

Nokiaによると、この取引に関して、Ericsson、Sony Ericsson、パナソニック、Siemensと取り消し不可能な約束を交わしているという。Samsungについても「取引に同意する見通し」とコメントしている。

なお、NokiaはSymbianを買収し、Symbianに出資している企業など9社を設立メンバーとして「Symbian Foundation」を立ち上げる。設立メンバーには、NTTドコモ、英Vodafone、米AT&Tなどのオペレータ、米Texas Instruments(TI)、スイスSTMicroelectronicsなどの半導体ベンダーも名を連ねている。Symbian FoundationのWebサイトには現在、加盟企業として約22社のロゴが並んでいる。

NokiaのCEO、Olli-Pekka Kallasvuo氏は、Symbianの買収について「ソフトウェア戦略にとって重要」と述べ、非営利の推進団体を立ち上げる土台になると説明している。

Symbian FoundationはSymbian採用を促進するものとなる。複数の技術コンポーネントをオープンソースとして公開する。ライセンスは「Eclipse Public License (EPL) 1.0」を採用する

Nokiaでは、Symbian買収は規制当局などの承認を得た後、今年第4四半期に完了を見込むとしている。

Jun 16, 2008

Kobe international frontier medical center

生体肝移植の世界的権威として知られる先端医療センター長の田中紘一氏(66)が神戸・ポートアイランド2期で二〇一〇年の開業を目指す高度専門医療機関「神戸国際フロンティアメディカルセンター」に、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ首長国の政府系ファンドが約百億円を投資する見通しとなったことが十三日、わかった。田中氏らは現在、製薬会社や医療関係企業などを対象に資金集めを進めているが、同ファンドの大型投資が決まったことで、センター実現に大きな弾みがつきそうだ。(大久保 斉)

 投資するのは、アブダビの政府系ファンド「ムバダラ開発」。関係者によると、田中氏は今年一月、アブダビを訪問し、ムバダラ開発の総裁と会談。田中氏は中近東で富裕層向けの高度治療をした実績があり、ムバダラ側はセンター建設に強い関心を示したという。

 センターは移植医療や再生医療など次世代技術の開発拠点。運営母体の財団は〇九年に発足し、ポーアイ2期へ移転する神戸市立医療センター中央市民病院の隣接地で一〇年に開業する予定。ベッド数は百床。当初は医師と研修医計百人、看護師百五十人の体制を計画している。

 アブダビは、オイルマネーを活用する政府の投資機関を通じてセンター建設に関与し、先端医療技術を吸収する狙いがあるとみられる

Google Docs

米Googleのオンライン・オフィス・アプリケーション「Google Docs」で、PDFファイルのアップロードが可能になった。ユーザーは、ブラウザ上でPDFファイルを閲覧し、オンラインで保存・共有することができる。

アップロードの方法は、これまでと同様に、メニューの「Upload」アイコンをクリックして、目的のファイルを選び、「Upload File」ボタンをクリックするだけでよい。従来は、プレーン・テキストやWordなどの文書ファイル、スプレッドシートのほか、PowerPoint ファイルに対応していた。

アップロード可能なPDFファイルのサイズは、パソコンから取り込む場合は最大10Mバイト、Webからは最大2Mバイトまで。印刷や共有はできるが、編集はできない。

Jun 14, 2008

ICOCA

1 SMART ICOCA決済用クレジットカードの拡大について 
 (1)サービス開始日 平成20年7月1日(火)
 
 (2)お申し込み方法
 ・駅に設置の「SMART ICOCA入会申込書」をClub J‐WEST事務局までご郵送ください。
 ※「JRおでかけネット」からも「SMART ICOCA入会申込書」をご請求いただけます。
 ※SMART ICOCAはご登録いただいた住所へ郵送いたします。
 
 (3)SMART ICOCA新規入会キャンペーン
 ・キャンペーン期間 平成20年7月1日(火)~9月30日(火)
 ・期間中にSMART ICOCAにご入会いただき、入会時にお送りする「登録用はがき」に
 より、「J‐WESTネット会員」にご登録のうえ、メールマガジンの配信をご希望いただいた方を
 対象に、抽選で「カモノハシのイコちゃん」グッズをプレゼントいたします。
  ※「J‐WESTネット会員」にご登録いただければ、パソコンや携帯電話でSMART ICOC
 Aのご利用履歴が確認いただけるほか、おトクな情報満載のメールマガジンをお届けします。

 本サービス開始に伴い、「クレジットカードによるICOCA(定期なし)の発売」および「みど
 りの窓口でのチャージ」を、6月30日(月)の営業終了時をもって終了させていただきます。
クレジットカードでの ICOCA購入・チャージをご希望の方はSMART ICOCAをご利用くだ
さい。

Jun 11, 2008

Tokyo university

東京大学は11日、主に40代の企業幹部や官僚向けの社会人講座「エグゼクティブ・マネジメント・プログラム」を10月から開催すると発表した。各組織のトップ候補生を対象に、3月まで金、土曜日を中心に授業を行う。受講料は600万円(税込み)。来春以降も半年ごとに開講する。
 講座では、世界の政治経済、地球環境などの教養分野や「経営理論の変遷と課題」「人的資源マネジメント(管理)」といった実践的な内容を教える。東大教員のほか、経営コンサルタント会社幹部ら国内外のビジネス経験者が講師を務める。
 募集要項によると、受講対象者は「将来、組織を担う人材」。来月22日まで出願を受け付け、書類審査と面接で25人程度を選考する。 

Jun 6, 2008

BARNEYS NEW YORK

株式会社バーニーズ ジャパンではこのたび、兵庫県神戸市元町旧居留地地区に日本第4号店となる旗艦店を開店することを決定いたしました。同地区の仲町通に面する17階建ての複合ビルの地下1階から2階の約2,800平方メートル(約850坪)を使用。営業開始は2010年春を予定しております。現在首都圏で展開している3店舗(新宿、横浜、銀座)に続き、関西地方初出店となります。


神戸店の概要
(1) 名称 : バーニーズ ニューヨーク神戸店(仮)
(2) 所在地 : 兵庫県神戸市中央区京町24-2、25
(3) 交通 : JR神戸線「元町」駅徒歩6分、
神戸市営地下鉄海岸線「旧居留地・大丸前」駅徒歩4分
(4) 店舗面積 : 約2,800平方メートル(約850坪)
(5) 営業開始日 : 2010年春(予定)
(6) 取扱商品 : 紳士・婦人服、靴、雑貨、など

Chikungunya fever

チクングンヤ熱(-ねつ、Chikungunya fever)はネッタイシマカ、ヒトスジシマカなどにより媒介されるウイルス性の伝染病。チクングニヤ熱、チクングニア熱などとも表記する。

潜伏期間は4日から7日。39℃以上の高熱と斑状丘疹があり、関節が激しく痛む。チクングンヤとはマコンデ族の言葉で「前かがみになって歩く」という意味で、痛みに苦しむ患者の様子を表している。他に頭痛や結膜炎、羞明(眩しがること)などを伴うことがある。発熱は2日ほど続き急に終息するが、関節痛、頭痛、不眠、全身疲労などは5日から7日ほど継続する。致死率は 0.1%と極めて低い。

治療法は特に確立していないが、クロロキンは効果があるとされている。CDCは、解熱鎮痛にはアスピリンを避け、それ以外の非ステロイド系抗炎症剤を用いることを勧めている。ワクチンは2000年に治験が行われたが、資金提供が打ち切られたために実用化されなかった。したがって2006年現在、予防法は蚊に刺されないことだけである。

このウィルスの自然宿主はサルであり、サハラ砂漠以南のアフリカ、インド、東南アジアなどで発生する。ウィルスを媒介する蚊はヒトスジシマカ、ネッタイシマカであり、人間から人間への感染は認められない。

1952年に東アフリカで流行したのを機に発見された。不顕性感染で終わる可能性が大きいとされている。しかし2005年以降の流行では、おそらくウイルスの遺伝子変異によって、劇症化の傾向がある。インド洋の島国レユニオンでは、2006年5月18日までに人口78万人のほぼ3分の1に当たる25万8,000人が感染、219人が死亡している。またインドでも2006年に各地で流行している。2007年1月24日、日本での感染を初めて確認する。