安く買った本を転売して稼ぐ“せどり”。『ホームレス作家』などの著書がある松井計氏が宿無し時代にせどりで食いつないでいたそうですが、さほどの投資がいらないという点ではビジネスマンにも有効な稼ぎ口なのでは?
というわけで、まさにドンピシャなブログ『せどりで副業!30代ダブルワーカーの日記』の管理人であり、同名の著書も出されている会社員の河原すみさん(31歳)に、せどりのイロハを教えていただきました。
「ぼくの場合、仕入れはブックオフですね。それも105円本の棚か、セールで半額になった本ばかりです。それをアマゾンのマーケットプレイス(アマゾンを通じて行う個人売買)を利用して売っています。ブックオフを使うのは、セールをよくやるのでまとまった数の本が安く手に入りやすいからです」
なるほど。でも知識がないと仕入れができなさげですね。
「大丈夫です。せどり用にアマゾンのマーケットプレイスでの古本販売価格を検索できる携帯サイトがいくつもあるので、店頭で『これは』と思った本を調べるだけです。慣れないうちは片っ端から検索しないと相場観がわかりませんが、頻繁に同じブックオフの同じ棚に通うことで、在庫の変化がわかるようになります。ぼくはだいたいブックオフで100円で仕入れて、アマゾンで300円以上で売れそうな本を買っています。これだと『代金+購入者からいただく送料(国内一律340円)』から、販売価格に応じた『アマゾンの取り分+実際にかかる送料』を引いて、最終的に300円くらいの利益になるんです。これを最低ラインに1冊平均700~800円の利益になるよう仕入れています」
ほうほう。検索サイトがある限り、後は根気勝負ですね。ほかに仕入れのテクってありますか?
「実はアマゾンでの販売価格より大事なのは、アマゾンでの売れ行きランキングです。例えば8000位の本ならすぐ売れますが、80万位の本はなかなか売れません。ぼくの場合、週末を使って1日に30~40冊ほど仕入れるので、動きが悪い本は不良在庫として溜まる一方。だから売れない本は1カ月ほどでブックオフに“戻し”ますね。ただ、出品者が誰もおらず、販売価格がわからない本でも高額販売が狙えることがあります。一度、200円で仕入れた絶版の絵本が1万5000円で売れたこともありましたね」
おお、すごい。でもなんだか個人古書店みたいですね。だいたい月においくらの儲けになるんですか?
「実際、仕入れは週末の1、2日を使えば済みますが、注文や発送は毎日発生するので店舗のない個人古書店ですね。せどりは29歳から始めたんですが、2年経った今はだいたい月に10万円以上の稼ぎがあります」
Apr 5, 2010
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