Googleは米国時間5月11日、当地で開催されている年次カンファレンスGoogle I/Oにおいて、同社初の製品版ノートPC「Chromebook」を発表した。
サムスンとAcerがそれぞれ、6月15日にChromebookを発売する予定である。サムスンのChromebookは、Wi-Fiのみの対応版で429ドル、3G版で499ドルになる予定である。AcerのWi-Fiのみに対応するChromebookの価格は349ドルとなる予定。
これらのChromebookは、米国ではAmazonとBest Buyから販売される予定である。Googleは、英国、フランス、ドイツ、スペイン、オランダ、イタリアでもこれらの製品を独自に販売する予定である。
両製品の仕様についてはこちらを参照してほしい。
サムスンは11日夜にイベントを開き、新しいChromebookの詳細について発表することになっている。Acerも、同社のChromebookの詳細を発表する予定だ。
Chromebookの利点としては、バッテリ寿命が1日中持続することやインターネット接続が内蔵されていることが挙げられる。Verizon Wirelessは、Chromebookに対して3G接続の月額プランやデイリーパスという、利用時払いの価格体系を提供する予定である。
Chromebookは、「Chrome」と同様に数週間ごとにアップデートされる。ユーザーがパッチのインストールにわずらわされることはない。今回発売予定の新製品には、Intel製のデュアルコアプロセッサが搭載されている。
またGoogleは、教育機関を対象に、Chromebookを特別価格で提供する予定であると発表した。Chromebookを1台あたり月額20ドルで提供する予定である。この価格には、ハードウェア、管理サポート、ハードウェアアップグレード、保証が含まれる。
GartnerのアナリストMichael Gartnenberg氏は、ほとんど同じ価格でより高性能で柔軟性の高い競合製品が提供されていることを考えると、ブラウザがChromeに限られているという点が主要な要素かもしれないと述べた。
「非常に興味深い」と同氏は述べ、「しかし、この価格で消費者は購入するだろうか。499ドル出せば、かなり高性能なネットブックや、『iPad』さえ購入することができる」と語った。
Googleは、Google I/Oの参加者全員にChromebookをテスト用に無償で提供する予定である。
May 12, 2011
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