Oct 1, 2008

Acer

宏碁(エイサー)の9月のノートブック型パソコン(ノートPC)出荷台数が、初めてヒューレット・パッカード(HP)を抜いて世界1位になったもようだ。エイサー内部の調査で公式統計ではないが、低価格ノートPC「アスパイア・ワン」の好調が追い風になっているようだ。



9 月30日付工商時報などによると、エイサーの9月の従来型ノートPCの出荷台数は380万台で、昨年11月の記録を抜き単月過去最高を更新した。これに 100万台を突破したアスパイア・ワンを加えると、同月の出荷台数は500万台を超える可能性が高い。市場調査会社は通常、四半期ごとの出荷統計しかカウントしていないが、エイサー内部の試算ではHPを抜いて初めて世界1位になったもようだ。

エイサーは従来、2011年にノートPCで世界トップシェアを目指すとしていた。王振堂董事長は9月の好調について短期的な現象だと控えめに評価。HPは3〜5カ月で調整してくるだろうとし、今後も相手の出方を注視する必要があると指摘している。エイサーは毎年25〜30%の成長を維持し、11年にはノートPC出荷トップ、売上高300億米ドルの達成を目標としている。

一方で王董事長は、10〜11月の受注も好調だと説明。第4四半期の売上高は第3四半期に続き成長を維持すると自信を見せている。

アスパイア・ワンは今年6月の「2008台北国際電脳展覧会」(コンピュテックス台北)で発表された。CPUは米インテルのアトム、OS(基本ソフト)はウインドウズXPやリンパス・リナックス・ライトを採用。ディスプレーは8.9型、記憶装置は120GB(ギガバイト)のハードディスクや8GBのSSDなどを搭載している。バッテリー駆動時間は3時間だ。

■10型来年発売へ

アスパイア・ワンの第3四半期の出荷台数は200万台を超え、華碩電脳(ASUS)の「EeePC」シリーズを抜く可能性もあるという。アスパイア・ワンは現在8.9型のみのラインアップで、その分製造コストも安い。ただ来年1月には10型を投入。華碩や微星科技(マイクロスター・インターナショナル)といった台湾メーカーのほか、聯想(レノボ)といった世界のライバルらが力を入れる10型市場で、新たな競争を繰り広げることになる。

■10型は緯創へ製造委託か

アスパイア・ワンは、8.9型は広達電脳(クォンタ・コンピューター)へ製造を委託しているが、10型については緯創資通(ウィストロン)へ発注するとみられている。緯創は第4四半期から少量出荷を始める見通し。これにより台湾のノートPC受託製造大手5社は、すべて低価格ノートPC分野へ参入することになる。

現在は広達がエイサー、聯想から受注し低価格ノートPCの受託製造では他社をリードしているとみられる。和碩聯合科技(ペガトロン)は華碩から、仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)はデルから、英業達(インベンテック)はHPと東芝から受注しているもようだ。

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