Mechanical ventilation
人工呼吸の当初より、「血液ガスを正常値に」が目標とされた。ARDSのように悪い肺に無理な条件で人工呼吸して「Paco2 を正常値に維持」する努力が続けられた。
この目標を放棄して「Paco2が高いことを許容しよう」、「それよりも肺を損傷しないようにしよう」というのが、Permissive Hypercapnia の考え方である。
1980年代の半ば、ニュージーランドのHickling のグループが提唱した。
「Paco2 上昇を許容して、肺の換気条件を下げて、加圧と過膨張による肺損傷を防止するとARDSの治療成績が向上する」という主張。
当初は、ニュージーランドという発信地の事情もあって無視されたが、1990年代から注目されるようになり、他のグループが追試して好成績を収め、終に1990年代の終りから2000年始めに大規模なコントロール臨床試験が行われて、基本が正しいことが認められ、ARDSの人工呼吸の革命となった。
May 28, 2009
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