Mar 29, 2010

Unit

放射線の単位としては、Gy(グレイ)とSv(シーベルト)がある。Gyは「浴びた放射線を体がどれだけ吸収したか」を表 し、吸収線量と呼ばれる。もう1つのSvは「放射線を浴びることにより体にどのくらいの影響が現れるか」を表し、実効線量と呼ばれる。同じ量の放射線を吸 収しても、放射線の種類や、吸収した臓器によって体への影響が異なるため、2種類の単位が使われている。医療用の検査に伴う被曝量の単位としては、 1000分の1を表すmGy(ミリグレイ)、mSv(ミリシーベルト)が使われる。被曝が問題になるのは被検者への影響(特に発癌)なので、mSvが使わ れることが多い。
 CT検査で使われるX線を体全体に浴びた場合、1mGy=1mSvとしてよい。しかし、照射される臓器が限定される場合は、 mGy(=mSv)に臓器ごとの係数(組織荷重係数)を掛ける。組織荷重係数は、骨髄、結腸、肺、胃、乳房はそれぞれ0.12、生殖腺は0.08、膀胱、 肝臓、食道、甲状腺はそれぞれ0.04、皮膚、脳、唾液腺、骨表面はそれぞれ0.01と決められている。

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