シンガポール(ロイター) シンガポールでデング熱が大流行している。1週間の感染者数は、政府が「流行」を宣言する規定人数を大きく突破。今後さらに感染が拡大する恐れも指摘されている。
デング熱は、蚊を媒介とするウイルス性の感染症。重症の場合は生命を脅かすこともある。有効な治療方法は見つかっていない。
国家環境庁によると、先週1週間で401人が感染した。保健省は1週間の感染者が378人を超えた場合は、病気の流行を宣言すると定めており、デング熱の感染者はこの人数を上回っている。
今年これまでの感染者数は2868人。過去最悪の流行が発生した05年の同時期の感染者数4580人には達していないが、1週間単位の感染者数は、過去5年の平均を大きく超えている。
タイやマレーシア、カンボジアなどの東南アジアの国々でも、感染者が増加している。気温が高めで、降水量が比較的多いことが原因とみられ、専門家の中には最大規模の流行を警告する人もいる。
シンガポールの感染症センターの専門家は20日付の地元紙で、ウイルスの変化により、8月中旬から9月にかけて感染者が最も増える可能性があると指摘。国家環境庁は住民に対し、蚊の繁殖防止を呼びかけている。
Jun 20, 2007
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