Nov 19, 2007

Felica

ニューフェースが誕生中
 JR 東日本のSuica(スイカ)、同西日本のICOCA(イコカ)、関東の私鉄・バスで使えるPASMO(パスモ)などなど。ICカード乗車券の普及率が高まるなか、全国各地でニューフェースが続々誕生しています。ネーミングやキャラクターに、ご当地ならではの工夫が見られ、とてもユニーク! ICカード乗車券の新事情を見ていきましょう。

JRと私鉄の乗り換えが加速化
 まず、先輩格のSuicaと ICOCA。それぞれ、「Super Urban Intelligent CArd」、「IC Operating CArd」の略ですが、「すいすい通れる」、「行こか(関西弁で行こうの意味)」も、もじった名称となっています。JRと私鉄の相互乗り入れでは、ICOCAが一歩リードしていました(06年よりPiTaPa・ピタパと乗り入れ)、今年よりPASMOの登場で、関東地域でもJR、私鉄との乗り換えが便利になりました。
 ちなみに、PiTaPaはポストペイ方式(後払い)のカードで、「Postpay IC for "Touch and Pay"」の略。「ピッとタッチしてパッと乗る」がキャッチフレーズです。PASMOは、前身である「PASSNET」の「PAS」と、「もっと」の意味を表す「MORE」の頭文字「MO」から名付けられました。
 また、JR東海では、06年秋より「TOICA(トイカ)」(Tokai Ic Cardの略)を導入しています。

ご当地キャラクターを採用
 さて、ニューフェースの紹介へと移りましょう。
 08年秋から登場するのがJR北海道の「Kitaca(キタカ)」。「JR北(キタ)海道のICカード」が命名の由来ですが、「来たか」の意味も含んだネーミングと思われます。キャラクターは、北海道全域だけに生息するリス科モモンガ属の「エゾモモンガ」。北海道らしさがあふれるカードです。

"すごい"カードが誕生!?
 09年春以降にICカード乗車券導入を予定しているのはJR九州。その名も「SUGOCA(スゴカ)」。「Smart Urban GOing CArd」の略称ですが、北九州の方言「すごか(すごい)」にもかけています。キャラクターはカエルと時計で、家庭用ゲームソフト「パラッパラッパー」などで知られるロドニー・アラン・グリーンブラット氏がデザインを担当しています。

西日本、広島などが追撃
 西日本鉄道のICカード乗車券は、08年春のデビュー予定。カードの名称は「バスにも、電車にも、お買い物にも、いろいろ使えるオールラウンドなカード」という意味を込め、「nimoca(ニモカ)」と名づけられました。キャラクターにはフェレットが採用されています。
 広島県の交通事業者9社をカバーするのが、「PASPY(パスピー)」。「PASS(乗車券)」、「HAPPY(幸せ)」、「SPEEDY(早さ)」の3つの意味を込めたネーミングとなっています。導入予定は08年1月。キャラクターは人気投票を経て、近々発表される予定です。

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