血液を全身に送り出すポンプとしての心臓の働きを調節する新しいたんぱく質を国立循環器病センター(大阪府吹田市)の北風政史・心臓血管内科部長らが発見し、米医学誌に発表した。
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心臓の働きが弱っている患者用に、副作用がほとんどない治療薬を開発できる可能性があるという。
研究グループは、重症の心不全患者12人から同意を得たうえで心筋組織の一部を採取し、そこで働く遺伝子を調べた。その結果、筋肉を構成する主要なたんぱく質であるミオシンの一部に作用して筋収縮を起こすたんぱく質を見つけ、「心臓特異的ミオシンキナーゼ」と名付けた。
拡張型心筋症の患者は、このたんぱく質の量が少なく、ラットなどの動物実験で、このたんぱく質を作る遺伝子の働きをおかしくすると、筋組織の構造が乱れ心臓が拡大した。心臓の形を整える役割も持つと考えられる。
心不全患者の治療に現在使われている強心剤は、長期間投与すると、心筋の組織を傷める副作用がある。北風部長は「新しいたんぱく質は、心臓の働きの根幹を担っている可能性が高い。症状との関連を解明して、副作用のない治療に役立てたい」と話している。
Sep 25, 2007
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