Jul 17, 2008

Hideo Nomo

 1995年にロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結んだ野茂。折りしも当時のメジャーは前年から続いたストライキに揺れていたが、5月にメジャーデビューした野茂が独特の「トルネード投法」を武器に三振の山を築き始めると、瞬く間に人気沸騰。メジャーに新風を吹き込んだ。この年、野茂はオールスターゲームにも先発、ナ・リーグ新人王と奪三振王のタイトルを獲得した。

 その後、野茂は96年とボストン・レッドソックス時代の2001年にノーヒットノーランを達成。両リーグで無安打無得点を成し遂げたのはメジャー史上でも4人しかいない。その一方で、98年途中にドジャースからメッツへトレードして以降は毎年のように所属チームが変わる「ジャーニーマン」となり、マイナーでの登板を余儀なくされたこともあった。

 2005年、野茂はタンパベイ・デビルレイズ(現レイズ)で日米通算200勝を達成。しかしこの年7月に戦力外となると、マイナー暮らしや手術のリハビリが長く続き、メジャー復帰は3シーズン後の2008年まで待つことになる。

 カンザスシティー・ロイヤルズで、メジャーの舞台に帰ってきた野茂。だがかつての球威はもはやなく、3試合の登板で防御率18・69と振るわず、4月20日に戦力外。そしてこのたびの現役引退となった。メジャーでの通算成績は123勝109敗、防御率4・24。オールスター選出1回(95年)。主なタイトルは新人王(95年)、最多奪三振2回(95、2001年)。

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