大阪バイオサイエンス研究所の研究チームはアルツハイマー病の原因とされるたんぱく質(ベータアミロイド)の働きを抑える酵素を突き止めた。脳と脊髄(せきずい)を循環する脳脊髄液に多い酵素で、ベータアミロイドが脳にたまるのを防いでいた。この酵素を活用すれば、100万人に上る国内のアルツハイマー病患者の治療法につながる可能性があるという。
成果は米科学アカデミー紀要(電子版)に27日掲載された。
裏出良博研究部長らが突き止めたのは、プロスタグランジン合成酵素(ベータトレース)。睡眠を誘う脳内物質を作る酵素だが、脳脊髄液の主成分であることに着目し、働きを詳しく調べた。
酵素を持たない実験用ネズミと通常のネズミの脳にベータアミロイドを注入して比較した。実験用ネズミではベータアミロイドが塊となり、脳の組織に沈着する量が通常の3倍以上に増えた。
Mar 28, 2007
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