Mar 22, 2007

For Resident









1 ベンゼン環の人体の癌が骨に転移すると考える。ベンゼン環の中央に消化器癌を配し、ベンゼン環の6つの角に上から甲状腺癌、肺癌、乳癌、腎細胞癌、肉腫、前立腺癌を配する。脳に転移する癌は前立腺癌が転移しないことを除いて骨に転移する癌と同じである。肝臓に転移する癌も骨に転移する癌と同じだが、膵癌が加わる。肺に転移する癌も骨に転移する癌とほぼ同じだが、前立腺癌の代わりに精巣癌を配する。
2 胸痛の患者には心筋梗塞、肺塞栓、大動脈解離、自然気胸の重篤な4疾患を念頭に置く。
3 虫垂炎はほとんどの場合痛みが嘔吐、嘔気より先に現れる。
4 下壁の心筋梗塞は腹部痛を起こしやすい。
5 腹水は静脈圧の亢進、浸透圧の低下、毛細血管の透過性の亢進、その他を考える。静脈圧の亢進は右心不全、心膜炎、下大静脈、肝静脈狭窄、肝硬変、住血吸虫症がある。浸透圧の低下はアルブミンの低下で起こる。アルブミンが低下するのは、摂取が少ない(飢餓)か、産生が低下している(肝疾患)か、排泄されているか(ネフローゼ症候群)である。毛細血管の透過性が亢進するのは、感染か悪性腫瘍である。その他の原因には甲状腺機能低下、膵炎、リンパの流れの閉塞がある。
6 膵炎を疑うと、アミラーゼだけでなくリパーゼも測定した方が診断が正確になる。
7 肝不全は低カリウム血症になる。呼吸性アルカローシスになるからである。
8 50歳未満の人が肝不全を呈した時、セルロプラスミンを測定する。Wilson病を除外するためである。
9 前腎性急性腎不全の時、尿中Naは20mEq未満である。しかし代謝性アルカローシスを併発している時、炭酸イオンを腎から排泄しようとする。炭酸イオンは陰イオンだから、電気的に中和する必要があり、陽イオンのNaイオンも同時に排泄される。それで前腎性急性腎不全であっても尿中Naは多くなる。こういう時は尿中Clを見るとよい。
10 発熱があり、anion gapのある代謝性アシドーシスなら敗血症を示唆する。
11 血小板が2万以上ありかつ出血徴候がないなら、血小板輸血は不要である。
12 子供はしばしばウイルスが原因の特発性血小板減少性紫斑病になるが、3〜6ヶ月で自然治癒する。成人の特発性血小板減少性紫斑病は慢性の経過となる。
13 鉄欠乏性貧血、慢性疾患による貧血はともに小球性貧血であるが(慢性疾患による貧血は正球性貧血にもなる)、その鑑別にトランスフェリンが役に立つ。トランスフェリンは鉄欠乏性貧血で上昇し、慢性疾患による貧血で低下する。おそらくトランスフェリンが蛋白であるためである。

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