厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)は14日、大腸がん検診として実施されている便潜血検査を受診している人は、受診していない人と比べて大腸がんによる死亡率が約7割低くなるとの調査結果を発表した。日本人約4万人を対象に13年間にわたって追跡調査した。
便潜血検査は、大便に血液が混じっていないかどうかを調べて大腸がんを早期発見する手法。自治体などが実施する検診で実施されているが、日本人で有効性を検証した大規模調査はこれまでなかった。研究班は1990年の調査開始時、40—59歳の男女約4万人に大腸がん検診の受診状況をアンケート調査したところ、17%が過去1年以内に便潜血検査を受診していた。その後の13年間で、大腸がんで132人が死亡したが、便潜血検査を受診したと回答した人のグループは、そうでないグループに比べて大腸がんによる死亡率が7割低かった。
[2007年3月14日/日本経済新聞 夕刊]
Mar 14, 2007
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