Mar 21, 2007

Malaria

ワシントン──米ジョンズホプキンス大学の研究者が19日、熱帯から亜熱帯に広く分布し、蚊が媒介する感染症マラリアの病原体「マラリア原虫」に耐性のある蚊を、遺伝子組み換え技術を利用して開発したと発表した。米科学アカデミー紀要の最新版に発表する。

研究を行ったジョンズホプキンス大学分子生物学・免疫学部のジェイソン・ラスゴン助教授は、まだ実験室段階の話だと強調した上で、マラリア撲滅に向けた一歩になるのではないかとしている。


ラスゴン助教授らは、遺伝子組み換え技術を用いて開発したマラリアに耐性のある蚊を、耐性のない通常の蚊と一緒に、同じ個体数で飼育した。飼育環境下には、マラリア原虫に感染したマウスを置いた。


その結果、9世代後には、蚊の集団のうち70%を耐性型が占めていた。


このことから、マラリア原虫の存在条件下では、耐性のある個体は耐性のない個体よりも生存率が高いことが分かったとしている。


理論的には、マラリア耐性の蚊を自然環境に放せば、マラリアの感染拡大を防ぐことができる。


しかし、現段階ではあくまでも「実験室内」の話であり、この耐性のある蚊を自然界へ放すことはない、としている。特に、マラリアに耐性はあるものの、他の寄生虫に対する耐性がないため、自然界での生存は難しいという。


米疾病対策センター(CDC)はと、マラリアによる死者が世界で年間70─270万人に達すると推定している。

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